メタバース工学部

RESKILLING COURSE PROGRAM

リスキリング講座プログラム

NCI2410

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【プラチナ会員限定】次世代サイバーインフラ(NCI2410)

近年、すべての人とモノがインターネットに接続されるようになったことで、人類の様々な社会経済活動の根幹を支えている情報通信インフラは、国の重要インフラの一つとなっている。人間同志のコミュニケーションの手段としてだけではなく、物理世界のあらゆるモノの情報をリアルタイムにサイバー世界に取りこみ計算処理し未来予測や判断を導き出す「サイバーフィジカルシステム(CPS)」が注目され、また、生成AIの活用が経済社会活動の効率化に寄与することが認識されたことで、情報通信技術を活用して、人々がどこにいてもAIが利用可能となり、さらに複数のAIが相互接続されようとしている。情報通信の到達範囲が飛躍的に拡張されることにより、AIが未然に障害を防ぎ、また発生した障害に対しても自動修復や原因究明をする新たな情報通信技術が開発され、人間の生命の維持や経済活動の継続などに影響がないことを保証する、人類の「ライフライン」の構築が期待されている。

2020年に商用化された5Gは、大容量・超低遅延・超多数接続を実現する革新的な移動通信であることから、人類の基本的活動を支える社会基盤としての活用が期待されており、また5Gを自営網として活用可能なローカル5Gの制度化により、一般事業者が電波利用免許を取得し最先端の情報通信を自ら提供する「情報通信の民主化」が可能となったことで、様々な地域社会の課題解決と産業振興での実用化が推進されている。加えて、2030年度の商用化を目指す6Gにおいては、国際電気通信連合(ITU)ではフレームワーク勧告が策定され、3GPPでも昨年12月に標準化に向けた取り組みが発表、既に始動している。日本においても、5Gの普及推進を行う5GMFと6Gの研究開発推進を担うB5GPCを統合したXGMFを組織し、6G推進プロジェクト、有無線統合のアーキテクチャプロジェクトを立ち上げるなど、情報通信分野における取り組みが国を挙げて推進されている。

本講義は、これらの情報通信の進化を俯瞰し、地域創生、地域課題解決、そしてSociety5.0の実現に向けて、ローカル5GやBeyond5G/6Gといった革新的な情報通信をどのように利活用できるかを、産業界や政府・国際組織の第一線を務める講師の知見を踏まえて網羅的に議論する。

受講登録開始時期は別途ご案内いたします。

担当教員

東京大学大学院工学系研究科・工学部 中尾彰宏 教授

目標

情報通信の進化を俯瞰でき、次世代の革新的な情報通信の利活用方法を提案できるレベルになること。

キーワード

Beyond 5G、 次世代通信、Society5.0ビジネス、宇宙・衛星通信の未来、情報通信政策と戦略

講義計画(更新予定)

開始日:10月23日(水) 毎週水曜日目途  全12回+最終発表会を検討中
※スケジュール・テーマ等予告なく変更する可能性があります

第1回 (10月23日~10月29日)5Gの基礎技術とB5Gに向けた研究開発動向(学術視点)
第2回(10月30日~11月5日)バーティカル企業の描く未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
第3回(11月6日~11月12日)日本における情報通信政策と戦略(政府視点)
第4回(11月13日~11月19日)情報通信業界の描く未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
第5回(11月20日~11月28日)宇宙・衛星通信の未来と実現に向けた研究開発(学術視点)
第6回(11月29日~12月5日)バーティカル企業の描く未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
第7回(12月6日~12月17日)バーティカル企業の描く未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
第8回(12月18日~12月24日)宇宙・衛星通信の未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
第9回(12月25日~1月9日)情報通信業界の描く未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
第10回(1月10日~1月16日)バーティカル企業の描く未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
第11回(1月17日~1月30日)情報通信業界の描く未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
第12回(1月31日~2月6日)情報通信業界の描く未来と実現に向けた研究開発(産業視点)
2月予定最終発表会(予定)

講座の受講形式(変更可能性あり)

  • 原則、アップロードされた動画ファイルの視聴による
  • 指定期間内に動画を視聴し、小レポート課題を提出(オンデマンド受講)
  • 最終レポート:
    企業ごとに自社に関連する社会課題や新しい価値創造をテーマとして一つ選び、例えば共同研究など仮想し、大学との産学連携を計画してください。講義で紹介された次世代の情報通信技術の活用や政策への適応等検討に入れてください。以下の内容を含んでください
    • どのような社会課題、技術課題、政策課題を解決、または新しい価値創造を提供するのか
    • 上記を解決、または創造する社会実装の提案
    • 自社で活かせるアセット、大学の役割への期待
    • 社会実装された場合、どのような価値や社会貢献があるか
    • リスキリング講座全体を通じての感想
  • 最終レポート発表:
    東京大学の受講生の前で発表し、質疑応答する機会を設けることを検討中。最終課題を提出された受講者のうち、各社代表者は最終発表会でプレゼンテーションを実施予定

修了基準

毎回のレポート・出席・最終レポートにより成績を総合的に評価する。

受講上の留意点

  • 主に情報通信系の基礎知識がある受講者を対象とします
  • レポート内容のレビューのため、今期は人数制限を設ける場合があります
  • 受講者には、専用のチャットツールを案内予定。
    新規動画のアップが遅れる等の可能性もあるため、随時確認ください
    (講義内容・日程等変更する可能性があります)
  • 動画は追加・削除されることがあります
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